2014年11月29日土曜日

どうでもいいことだけど言っておく

基本的に過去の名作(と言われている作品)に言及しても新作についても,「うんこ」とか「クソ」とか「カス」とかしか言わない気がするし,「けなすのが一番簡単な評論」を地で行っている僕ちゃんですが,自分の中には確固たる美意識は持っているつもりでして,死ぬほど好きな作品は結構あったりします.それをおおっぴらに言ったりもしますけれど,映画に関しては(昔,年間新作 200〜250 本程度をこなしていたマニアだったのに)あんまり言及していない気がするので,僕の中での映画の試金石となっている作品をひとつだけ.

「天国の日々(1978)」("Days of Heaven" 1978)

マジックアワーに拘った美しい夕暮れの画面,ネスタ・アルメンドロスの現実から浮遊したような照明技術と撮影,テレンス・マリックの天才的なカットと素朴な開拓時代の風景に見合った美しくも残酷な恋愛模様などなど,この作品を知ってしまっていることで,すべてがつまらなく見えてしまうくらいに美しい映画.どんな言説を弄しても足りない,全ての人類に見て欲しい怪作です.

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