2015年6月17日水曜日

なんか教養なすぎて泣ける……

文科省が,大学の改革をする云々に対して批判をしている人が「文科省は,ハゼの研究とかやっている皇族に,実学以外の役に立たない学問をやめろ,と言えるのか!?」みたいなことを言って批判しているんだけれど,見当外れすぎて噴いた.いわゆる「皇室科学」は,西洋で歴史的に行われてきた「貴族自然哲学」の流れを汲んだものであって,奴隷や臣民が働いて有閑な貴族たちが自然哲学をやってきたというのが転じて,象徴制の強い現代の王族や皇族には「自然哲学に代表されるような実践的に役に立たない学問をやらせとけ!」という,いわば,今の文科省の発想の延長線上にある考え方のものなんだよね.

まぁ,こういう教養の欠片もない発言をしているバカの存在そのものが,リベラルアーツとか実学以外の学問を軽んじている現代教育の弊害のようなものなので,上記の発言をした人は,結果的に,いまの文科省の考え方を批判しているということでよろしいのではないでしょうか?

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